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【財務029】事業再構築補助金(事業転換を満たす例②)   [2021.05.15]

事業再構築補助金の事業転換の例の2つ目を見ていきましょう。

【例2】製造業の場合
プレス加工用金型を製造している下請事業者が、業績不振を打破するため、これまで培った金属加工技術を用いて、新たに産業用ロボット製造業を開始し、5年間の事業計画期間終了時点において、産業用ロボット製造業の売上高構成比が、日本標準産業分類の細分類ベースで最も高い事業となる計画を策定している場合
(参考)日本標準産業分類 【大分類】E製造業⇒【中分類】生産用機械器具製造業⇒【小分類】269その他の生産用機械・同部分品製造業 ⇒【細分類】2691金属用金型・同部分品・附属品製造業2694ロボット製造業…(細分類ベースで事業転換)



製品等の新規性要件 ①過去に製造等した実績がないこと
要件を満たす考え方 ①新たに製造する産業用ロボットが、過去に製造した実績のない部品であれば、要件を満たす。

製品等の新規性要件 ②製造等に用いる主要な設備を変更すること
要件を満たす考え方 ②産業用ロボットを製造するため、プレス加工用金型専用の生産設備とは異なる専用の生産設備が新たに必要であり、当該設備を導入する場合には、要 件を満たす。

製品等の新規性要件 ③定量的に性能又は効能が異なること
要件を満たす考え方 ③新たに製造する産業用ロボットと従来製造していたプレス加工用金型が異なる製品であれば、定量的に性能又は効能(強度や軽さ等)を比較することが難しいことを示すことで要件を満たす。

市場の新規性要件  ①既存製品等と新製品等の代替性が低いこと
要件を満たす考え方 ①プレス加工用金型と産業用ロボットでは、その用途が異なり、産業用ロボットを新たに製造・販売することによって、プレス加工用金型の需要が代替され、売上が減少することは見込まれないと考えられることを説明することで、要件を満たす。

売上高構成比要件  ①3~5年間の事業計画期間終了後、新たな製品の属する事業が、売上高構成比の最も高い事業となる計画を策定すること
要件を満たす考え方 ①「金属用金型製造業」と「ロボット製造業」は、日本標準産業分類の細分類ベースで異なる分類がなされている。従って、5年間の事業計画期間終了時点において、ロボット製造業の売上構成比が、日本標準産業分類細分類ベースで最も高くなる計画を策定していれば、要件を満たすこととなる。


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